世界のIPアドレスを管理しているのは誰?

ICANNの役割

インターネットで通信ができる仕組みの根源ともいえる「IPアドレス」と「ドメイン」。これを全世界的に管理しているのが「ICANN」という非営利法人です。
ICANNには(1)IPアドレスやドメインなどの割り振り・割り当ての調整(2)DNSという仕組みの運用(3)1と2に関わるポリシー枠値の調整 という、インターネットの土台を支える役割があります。しかし、そのすべてをICANNだけで行っているわけではありません。

 

地域インターネットレジストリ

ICANNの下には「地域インターネットレジストリ(Regional Internet Registry/RIR)」という組織があります。
地域インターネットレジストリは、それぞれ特定の地域内のIPアドレス割り当て業務を行う役割を担っています。 

・ARIN…北米地域を管理 
・RIPE NCC…欧州地域を管理 
・APNIC…アジア・太平洋地域を管理
・LACNIC…中南米地域を管理 
・AfriNIC…アフリカ地域を管理

地域インターネットレジストリ(RIR)の配下にも更に狭い範囲のIPアドレス割り当て業務を担う組織が存在し、その配下には更に狭い範囲を担当する組織が……という階層構造になっています。
日本のIPアドレス割り当て組織については、「日本のIPアドレスを管理しているのはだれ?」で詳しく解説しています。

 

まとめ

・世界のIPアドレスを管理している大元は「ICANN」という組織。
・ICANNの配下には、より狭い地域のIPアドレス割り当てを担当する組織が存在する。