CF値の決め方

3つのCF値

CF値とは「CF値って?」で解説した通り、位置判定の「確かさ」を示す数値です。
では、CF値はいったいどのように判断され、付与されているのでしょうか。

株式会社GeolocationTechnologyが提供しているサービス、IP Geolocation & IP Intelligence API「どこどこJP」で取得できるデータには、「都道府県CF値」「市区町村CF値」「回線CF値」という3つのCF値があります。 それぞれ、「都道府県単位での位置判定」「市区町村単位での位置判定」「回線種別の判定」に対応し、確からしさを0~100までの数値でスコアリングしています。

 

位置情報のCF値

都道府県・市区町村判定のCF値は、IPアドレスが使われている地域がどの範囲まで絞り込めたかによって付与されます。「静岡県内で使われているのは間違いないけれど、市区町村まではわからない」という場合、都道府県判定は「静岡県」、市区町村判定は「静岡市」となります。

市区町村まではわからないにも関わらず「静岡市」という判定を付与するのは、静岡県内のアクセスユーザ全体の中では静岡市のユーザが最も多いためです。この場合、都道府県CF値は概ね100~91、市区町村CF値はその半分程の数値が入ります。

上記のように、判定不明部分に対し、確率的に最も適切だと考えられる値を返却するのは、より広い範囲での判定でも同様です。一部のモバイル回線では、ゲートウェイの配置の関係上、位置判定が西日本・東日本という非常に大きな範囲に渡ってしまいます。このような場合、東日本で最も人口の集中する「東京」、西日本で最も人口の集中する「大阪」と判定を付与した上で、CF値も低い値が入ります。

位置情報のCF値

回線種別のCF値

回線種別のCF値は、大きく3種類に分けられます。一つ目が、ホスト名に回線種別を表す文字列が含まれており、ほぼ確実にプロバイダや回線種別を判定できるもの。
二つ目が、企業のドメインに紐づいているもの。ホスト名やドメイン名にプロバイダや回線種別を表す文字列が含まれませんが、独自ドメインを取得している企業のほとんどはFTTH(光回線)だろうという推測のもと、やや低いCF値を付与した上でFTTHと判定しています。
最後が、企業ドメインでもなく、ホスト名にも手掛かりがないものです。これに関しては判定不能ということで、CF値には「0」が付与されます。

 

まとめ

・位置情報のCF値は、IPアドレスが使われている地域がどの範囲まで絞り込めたかによって変わる。
・回線種別のCF値は、ほぼ確実に判定ができるもの、企業ドメインに紐づくもの、手掛かりがないものの3つに分けられる。