業種ごとのIPアドレス数について

収録している業種情報

業種ごとのアクセス状況を分析することで、そのWebサイトやWebページに興味を持っている業種の傾向を把握することが可能です。また、特定の業種向けのWebサイトである場合、ターゲットとしている業種からのアクセス状況から、広告の効果測定などを行うという使い方も考えられます。

そこで今回は、業種ごとのIPアドレス数を、株式会社Geolocation Technologyが提供しているIPアドレスデータベース「SURFPOINT™」を参考に解説していきます。また、「SURFPOINT™」の特長として、企業名だけでなく、業種を初めとしたさまざまな情報をIPアドレスに紐づけられるという点があります。

 

収録している業種ごとのIPアドレス数

ここでは、それぞれの業種と判定されるIPアドレスの数を、大分類ごとにまとめました。

企業によっては複数の事業を展開しており、業種分類のフラグが複数付与される場合があります。こういった場合は、それぞれの業種ごとにひとつの企業と考え、IPアドレス数もそれぞれの業種ごとに集計されます。

つまり、同じ企業が2回カウントされていることになります。分類が細分化されていくほど、フラグが複数付与される企業が増え、延べIPアドレス数が増えていきます。そのため、この数値はあくまで参考値としてとらえてください。
企業判定されるIPアドレス数と業種ごとの累計アドレス数とを比べると、大分類で約1.3倍、中分類で約1.6倍、小分類で約1.9倍、細分類では2倍以上になります。

IPアドレス数が最も多い業種は「情報通信業」で、全体のほぼ1/4を占めています。次に多いのが、意外にも「教育・学習支援業」、次いで「製造業」となっています。

このように見ると、卸売業・小売業が最も多く、次いで製造業、情報通信業と続くことがわかります。必ずしもIPアドレス数の割合とは一致しません。

教育・学術支援業は、IPアドレス数の割に組織数が少ないように感じられるかもしれません。これは、大学が「SINET(サイネット)」と呼ばれる学術研究用のネットワークからIPアドレスを割り当てられていることに起因します。

商業用のものと比べて競争率が低く比較的大きなIPアドレスブロックを割り当てられる傾向があるため、全体を俯瞰してみると、組織数の割にIPアドレス数が多いという状態になっています。

また、製造業のIPアドレス数の多さは企業数に起因するものというよりは、特に大きなIPアドレスブロックを所有する大企業の影響が大きいと考えられます。

まとめ

・企業のアクセスを「業種」と言う軸で分析できる
・「SURFPOINT™」に登録されている業種ごとの延べIPアドレス数は、情報通信業が最も多い