地域型JPドメイン・都道府県型JPドメインって?

地域型JPドメイン名

地域型JPドメインとは、JPドメインのうち、地域ごとに区別された都道府県名・市区町村名を含んだドメイン名のことです。地域性をアピールするドメインという役割を持ち、1993年に登録を開始しましたが、2012年3月末を持って、現在は新規登録の受付が終了しています。

 

地域型JPドメイン名の種類

地域型JPドメインは、更に2つの種類に分けられます。 1つは「一般地域型ドメイン名」と呼ばれるもので、日本国内に住所を持つ個人・組織が登録できます。 《組織名》.《市区町村名》.《都道府県・政令指定都市名》.jp という構成になっています。

もう1つは、地方公共団体が登録できる「地方公共団体型ドメイン名」です。
東京都は「metro.tokyo.jp」、東京都以外の道府県は「pref.《道府県名》.jp」、政令指定都市なら「city.《市名》.jp」、町なら「town.《町名》.《都道府県名》.jp」のように、形式が決まっています。これらのドメイン名は地方公共団体しか使うことができないため、ドメイン名のなりすまし被害を未然に防ぐことができるという利点があります。

ご覧になっていただければ分かる通り、地域型JPドメインには「長すぎて使いづらい」という欠点があり、特に一般地域型ドメイン名は広く普及することはありませんでした。

 

都道府県型JPドメイン名

地域型JPドメインの「長すぎて使いづらい」という欠点を克服し、地域性をアピールするドメインという役割を達成するために新設されたのが「都道府県型JPドメイン名」です。
都道府県型JPドメインは、「《組織名》.《都道府県名》.jp」という構成になっています。

地域型JPドメイン名の名付けルールと比べて、非常にシンプルな構成となっているのがおわかりでしょうか?日本国内に住所を持つ個人・組織であればいくつでも登録できるようになりました。

また、組織名の部分に漢字やかなを使うことができるようになりました。これを「日本語ドメイン名」と呼びます。現在日本語ドメイン名に対応しているのは「汎用JPドメイン名」「都道府県型JPドメイン名」の2種類です。これに関しては、「ドメインの種類/汎用JPドメイン」で解説しています。

都道府県名や政令指定都市名、地方公共団体型ドメイン名に含まれている「pref」「city」などを組み合わせたドメイン名はあらかじめ取得できないよう予約がされ、なりすましや紛らわしいドメイン名の取得などがされないような対策がされています。しかし、このルールの及ばない範囲で、まだ問題が残っているという指摘もあります。この問題に関しては、「ドメインの悪用」で解説しています。

 

まとめ

・地域型JPドメイン名は、都道府県名・市区町村名などを含む。
・地域型JPドメイン名は広く普及せず、2012年3月末に新規登録の受付が終了した。
・都道府県型JPドメイン名は、地域型JPドメインに代わり新設された。