「捜査機関向け研修プログラム」静岡県警を対象に研修セミナー実施

株式会社Geolocation Technology(旧社名:サイバーエリアリサーチ株式会社 本社:静岡県三島市 代表取締役社長:山本敬介 以下Geolocation Technology社)は、「捜査機関向け研修プログラム」の官民連携第一弾として、静岡県警を対象にした研修セミナーを実施いたしました。

県警セミナー

静岡県内において、昨今巧妙化・高度化するサイバー犯罪被害件数は増加傾向にあり、さらに一部競技が静岡県内で開催される2020年東京五輪がサイバー攻撃の標的となるリスクを踏まえると、静岡県内のサイバー犯罪対策は急務となっています。これらの背景をふまえ、Geolocation Technology社は、民間企業の調査ノウハウをもとにしたカリキュラムでサイバー犯罪の捜査能力を向上させる「捜査機関向け研修プログラム」の提供を開始しました。

このたび、「捜査機関向け研修プログラム」の官民連携第一弾として、静岡県警察サイバー犯罪安全対策課に所属する20〜30代の若手捜査員を対象に研修を2日間にわたり実施しました。IPアドレスの調査・検証実績が豊富なGeolocation Technology社のネットトレーサーのスペシャリストが講師を担当し、インターネット関連事件で犯人特定に必要な技術や知識について講義を行いました。

「捜査機関向け研修プログラム」とは

Geolocation Technology社が提供する「捜査機関向け研修プログラム」は、サイバー犯罪の犯人特定につながる初動調査のノウハウ提供を目的とした研修事業です。国内唯一のIP Geolocation技術(インターネットユーザーの位置をIPアドレスから特定する技術)を実現したネットワーク調査のノウハウをベースに、実践的なスキルと知識を学ぶことができます。

IPアドレスとは

IPアドレスとはネットワーク上の機器(他のコンピュータや、Webサーバなど)一つ一つに割り振られた識別用の番号です。IPアドレスを多角的に調査することにより、当該IPアドレスが使用されている位置情報・企業情報・接続環境情報・脅威情報など、100種類以上の情報を入手できます。

講義内容

サイバー犯罪やインターネットを利用した犯罪行為の犯人特定に必要な技術や知識として、IPアドレスの実践的な調査研修技術を2日間に渡って学ぶカリキュラムとなっています。

1日目 ネットワークの基礎と通信匿名化技術

インターネット通信の基礎を復習したうえで、ネットワークコマンドを利用したIPアドレスの調査実習を行い、IPアドレスが利用されている地理位置情報や接続環境情報の推定を行います。また、サイバー犯罪に利用されやすい技術として通信匿名化技術(他のコンピュータを経由して通信を行い、本来の通信経路や通信元を秘匿する技術)を取り上げ、匿名化される仕組みを実習を通して学びます。

2日目 通信匿名化技術への対抗と無線通信技術の理解

1日目に学習した通信匿名化技術の仕組みをふまえ、匿名化されている可能性の高いIPアドレスを調査する方法や、調査時の注意点を学びます。その後、公共施設やコンビニエスストアなどで提供の広がりを見せるWi-Fiを取り上げ、接続サービスに関する注意点やWi-Fi情報の収集実習を行います。

Geolocation Technology社は今後「捜査機関向け研修プログラム」を各都道府県警に向けて発信し、そのノウハウを提供してまいります。

セミナー概要

名称 :「捜査機関向け研修プログラム」
日時 :2017年7月20日(木) ・21日(金)9:00~17:00
会場 :株式会社Geolocation Technology本社(静岡県三島市一番町 18-22 アーサーファーストビル 4F)
講師 :株式会社Geolocation Technology プラットフォーム部  課長 仁科幸彦
    プラットフォーム部 兼 認証事務局 岡田 陵平
対象 :静岡県警生活安全部サイバー犯罪対策課

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