国内唯一のIP Geolocation技術を有するGeolocation Technology社、生活圏や興味などのユーザ像を推定する「IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム」特許を取得

IP Geolocation技術を核にしたソリューション開発を手掛ける株式会社Geolocation Technology(本社:静岡県三島市 代表取締役:山本敬介)は、インターネットユーザのIPアドレスに紐づく情報とユーザ識別子に紐づく情報を収集して分析する事で、生活圏や興味などユーザ像の推定を行う「IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム」を考案し、新たに特許を取得しましたのでお知らせいたします。

 ■概要
IPアドレスやブラウザクッキーに基づいたユーザのアクセス履歴や⾏動履歴を元に、居住地や勤務地などの⽣活地域、年齢・性別などの個⼈属性、興味の対象などを推定するシステムは、インターネット広告やデジタルマーケティング等において広く活⽤されておりますが、そのデータベースに格納されていない情報については取得することができない問題があります。このような問題に対して、IPアドレスから取得可能な属性情報をより多く取得し、精度の⾼い情報発信をすることを⽬的として「IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム」を考案いたしました。これにより、クロスデバイスマッチングを応用した人物同定・行動予測の仕組みが可能となります。 

発明の名称:IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム
特許登録日:平成31222
特許番号:特許第6484767
特許権者:株式会社Geolocation Technology  

■特許説明 

.概要
ユーザ識別子を軸にIPアドレスとIPアドレスに紐づく判定情報やユーザのアクセスサイト、アクセス時間などのアクセスした際の環境情報を収集する。収集した情報を分析することでユーザごとの性格、生活圏といったユーザ像の推定を行う。推定したユーザ情報を元に、地域や組織の特定が難しいIPアドレスについて、IPアドレス情報の更新を行い、IPアドレス属性情報データベースを、継続的に信頼性を高めることができる。


2.収集
ユーザ端末に割り当てられたIPアドレスとそのIPアドレスに紐づく属性情報データベースの情報を含む基礎情報を収集する。この基礎情報にはユーザ識別子、アクセス日時、デバイス情報、IPアドレスに紐づく行政区域、組織情報などが含まれる。詳細は以下。

3.推定

収集した基礎情報データベースについて、ユーザ識別子を元に、それぞれユーザがどういったユーザなのかの推定を行う。IPアドレスから取得する都道府県、所属組織といった情報に加えて、ログからわかる時間、アクセスの形態の違い、それぞれの時間帯にアクセスしているサイト、どのような状況(通勤、休憩、リラックス)、以前のアクセスログからの経過時間や位置情報とそのCF値、デバイス情報からわかる移動の様子、閲覧コンテンツの移り変わりからのユーザの性格、興味の判断、移動地域での生活圏、閲覧コンテンツや組織情報からの職種などのユーザの属性の推定を行う。参照したログの多さや属性の偏りから、それぞれの推定の確からしさ(CF)も定める。ユーザの属性が推定できたのち、当該ユーザからアクセスがあったIPアドレスについて、IPアドレスの属性情報と、推定したユーザの属性情報を比較し、ユーザ属性情報の方が信頼性が高いと判断できた場合、ユーザ属性情報の内容を用いて、当該IPアドレスについてのIPアドレス属性情報データベース内の情報の更新を行う。

 ■今後の展開
この特許を用いた人物同定プラットフォームによりKYCKnow Your Customer)・AMLAnti Money Laundering)・なりすまし検知など⾦融サービスでの不正検出での活⽤。また、デジタルマーケティング分野においては人物同定から更に行動推測を行い、どこどこJP・どこどこadといった既存サービスへの拡張を予定しております。

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