AIを用いたバナー広告生成技術にて特許出願しました

インターネット環境の発展やスマートフォンの普及に伴いインターネットユーザが増加したことにより、インターネット広告市場は年々拡大を続けております。インターネット広告の役割として、広告のクリックにより該当のWEBサイトへ誘導することが挙げられます。特にバナー広告においては、バナー画像のデザインがクリック率にも大きく影響する要因でもあり、限られた広告画像のスペースの中で、オブジェクト画像、キャッチコピー、ロゴ等を最適なレイアウトにすることが重要となっております。

近年、画像処理の分野ではビッグデータを活⽤したディープラーニングによる画像⽣成⼿法(敵対的⽣成ネットワーク:GAN)が注⽬されており、今後も有⼒な⽅式として発展していくことが予想されます。そこで、バナー画像の⾃動⽣成技術の開発を⽬指し、中部電力株式会社、株式会社中電シーティーアイ、当社の3社で共同研究を行い、GAN及び深層強化学習(Deep Q-Network)を⽤いた⼿法について要素技術の検討と有効性の評価を⾏いました。その成果として、特許出願をいたしました。

「画像生成支援装置」は、素材を用意するだけで誰もがクリック率が高くなるように最適化されたバナー画像を簡単に生成することができ、そのバナー画像を広告配信へ利用できるものとなります。今までも同様の試みがありましたが、それらはキャッチコピーなどの文章の生成、GANを利用した画像の生成となります。今回はそれらを利用しながらも、キャッチコピーや画像などの要素をどのように配置することで、学習モデルを用意し、最適な画像を生成していくかという点にあります。

更に今後は、実際の広告配信結果をフィードバックし、更に学習モデルを強化していく予定です。

■共同開発先情報

●中部電力株式会社 https://www.chuden.co.jp/

AIを用いたバナー広告のレイアウト自動生成
https://www.chuden.co.jp/seicho_kaihatsu/kaihatsu/seika/1202055_3466.html


●株式会社中電シーティーアイ http://www.cti.co.jp/

高クリック率のバナー広告をAIで自動生成する新技術を3社共同で開発
http://www.cti.co.jp/news/pdf/202009_01.pdf


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