株式会社Geolocation Technology(旧サイバーエリアリサーチ株式会社)

4.1.7 IPアドレスの流動性/新規出現調査

IPアドレスの流動性

「4.1.6 IPアドレスの流動性/割り当て地域の変更」では、IPアドレスの使われている場所が変わってしまう仕組みを解説しました。
しかし、IPアドレスの変動は、使われている場所の変化だけではありません。今まで使われていなかったIPアドレスが新たに使われ始めることもあるのです。

新しく出現するIPアドレスとは

IPアドレスは、ネットワーク上の機器に割り当てられます。そのため、ネットワークが大きくなるに従い、多くのIPアドレスが必要となってきます。
ISPであれば、顧客が増え、今まで使っていたIPアドレスの数では足りなくなった場合、IPアドレスを増やさなけば、それ以上のビジネスの拡大が望めません。
こう言った場合、ISPは、ネットワーク上で使わずに「在庫」として保持していたIPアドレスを使い始めたり、IPアドレスの管理団体から新たに割り当てを受けたり(*1)することで対処します。 IPアドレスが新規に出現する仕組み

*1
IPv4アドレスの枯渇の影響により、IPアドレスの新規割り当てが行われることは少なくなっています。

新規出現アドレスの調査

単にIPアドレスだけを見ても、そのIPアドレスが新しく使われ始めたものかどうかは判断できません。弊社では、複数の調査方法を組み合わせて新規に出現したIPアドレスをいち早く発見する取り組みを行っています。これは、IPアドレスデータベースの品質を維持する取り組みの一つです。

一つ目の手掛かりは「トレースルート(あるIPアドレスに到達するまでに経由するルータの情報を確認すること)」による調査です。
「在庫」となっていたIPアドレスがインターネット上で使われ始めると、そのIPアドレスに対するトレースルートの結果が変化します。この場合、変化したトレースルートの経路を調査し、データベースの修正を行います。

トレースルートによる判定
更に、IPアドレスの逆引きを行った結果、ホスト名が変化したIPアドレスを発見することがあります。ホスト名の変化はIPアドレスの使い方や使用者の変化に起因する可能性があるため、これも調査の対象となります。
弊社は日本国内のIPアドレスすべてを逆引きするという大規模な調査を定期的に行っています。
逆引き結果を確認
また、弊社の提供している「どこどこJP」も新規出現アドレスの発見に一役買っています。
「どこどこJP」はリクエストされたIPアドレスに対し、位置情報・企業情報などを返すというAPIサービスです。そのため、「どこどこJP」には、昼夜を問わず大量のIPアドレスが問い合わせられています。
新規に出現したIPアドレスがリクエストされた場合、弊社にはそのIPアドレスがデータベースに載っていないことがわかります。これによって、新規出現を検知することもできます。

どこどこJPのリクエストからデータベースに未登録のIPアドレスを発見 その他の品質維持の取り組みに関しては、「4.1.4 DFLS(Daily Feedback Loop System)とは」をご覧ください。

まとめ


  • 今まで使われていなかったIPアドレスが使われ始めることがある。
  • 弊社の品質維持の取り組みとして、新規出現アドレスの調査を行っている。

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