株式会社Geolocation Technology(旧サイバーエリアリサーチ株式会社)

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CAR Navigation vol.37 新プロジェクト「Wi-Fiアクセスポイント収集」 日本に広がる公衆Wi-Fi網のかたち

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2014年、サイバーエリアリサーチは新しいプロジェクトとして「Wi-Fiアクセスポイント収集」をスタートします。3月より公衆Wi-Fiアクセスポイントに割り当てられたIPアドレスの調査・収集を開始。7月にデータベースへの搭載を予定しています。
各アクセスポイントに割り当てられているIPアドレスをデータベース化することができれば、ユーザのIPアドレスから使っているアクセスポイントがわかるようになります。近い将来、「新宿駅前のファーストフード店にいる人にだけ広告を出す」といった新たなセグメントへのターゲティングが実現する可能性を秘めています。
今回のCAR Navigationでは、公衆Wi-Fi網の広がりや利用のされ方をデータから俯瞰します。

Wi-Fiは人につれ…? 都道府県でみる公衆Wi-Fiの利用傾向

公衆Wi-Fiアクセスポイントの分布

公衆Wi-Fiのアクセスポイントは都市部に集中しています。東京都には特にアクセスポイントが多く、3サービスの累計で約30,000件ものアクセスポイントが存在します。

分布はサービスによっても異なる特徴を見せます。FREESPOTのアクセスポイントが最も多いのは東京都ですが、長野県や静岡県等、他のサービスでは必ずしもアクセスポイントが多くない県にも多数設置されています。これらの県では、ホテルや旅館などの宿泊施設にアクセスポイントが設置され、宿泊者にインターネット接続環境を提供しています。

これに対して、docomo Wi-Fiはコンビニエンスストアや飲食店に設置されているものが多く 店舗数の多い首都圏にアクセスポイントが集中します。

街中で「Wi-Fi使えます」「Wi-Fiスポット」と書かれたステッカーを見かけたことはありませんか? 駅や飲食店など不特定多数が利用できる場所に設置されたアクセスポイントの事を「公衆Wi-Fi」「公衆無線LAN」と言います。
 日本国内の公衆Wi-Fiアクセスポイントは都市圏に集中しています。今回のCAR Navigationを作成する際調査対象としたWi-Fiアクセスポイント(*1)のうち、東京都・神奈川県・大阪府に設置されたものが全体の約32%を占めます。都道府県別人口(*2)のトップ3も上記の3都府県であり、3都府県に国内人口の約24%が集中しているという点は、「人がいるところにアクセスポイントがある」という事にほかなりません。
 公衆Wi-Fi網の整備を急速に進めているのは、実は携帯電話キャリア。背景には、スマートフォンやタブレットの普及、動画やアプリケーションなどデータ量の大きな通信によってモバイル回線のトラフィックが増大しているという問題があります。各キャリアは、これらの通信をWi-Fiに誘導する「データオフロード」の取り組みを進めています。公衆Wi-Fi網の拡充はこれからまだまだ続いていくのではないでしょうか。

*1
以下の3サービスのサービスエリア情報を元に算出(2014年1月11日現在)
・フレッツ・スポット(NTT東日本・NTT西日本)※東日本は光ステーションのみ
・FREESPOT(FREESPOT協議会)
・docomo Wi-Fi(NTTドコモ)
*2
総務省 人口推計「都道府県,男女別人口及び人口性比-総人口,日本人人口」(平成24年10月1日現在)を元に算出

新たなインフラ? さまざまな場所で使われる公衆Wi-Fi

施設の種別ごとに見るアクセスポイント数とインターネット利用の有無

公衆Wi-Fiが設置されている代表的な場所である「駅・空港」「飲食店」「宿泊施設」「公共施設」の4種類に対して、アクセスポイント数の合計とインターネットを利用する割合を集計しました。

アクセスポイント数・利用率共に飲食店がトップとなりました。アクセスポイント数は圧倒的に飲食店が多くなっていますが、利用率は場所の種類に関わらずおおむね3割前後に収まっています。
駅・空港は他の施設に較べ絶対数が少ないため、飲食店等に比較するとアクセスポイント数が少ないと考えられます。しかし、利用率は宿泊施設や公共施設よりも多く、積極的に利用されている場所であると言えます。

*3
アクセスポイント数の調査対象は上図と同様です。
家庭外で公衆無線LANを使ってインターネットを利用すると回答した人のうち各施設でインターネットを利用した割合を、施設種別ごとのインターネット利用率としています。(総務省 平成24年通信利用動向調査 世帯編(世帯構成員)より)

 駅、カフェ、新幹線の車内に至るまで、公衆Wi-Fiは実に様々な場所で利用できるようになっています。総務省が発表した通信利用動向調査によると、外出先で公衆無線LANを使ってインターネット接続をした人の約4割が「カフェ・レストラン等の飲食店で使ったことがある」と回答しています。
 顧客サービスの一環として利用者にインターネット接続環境を提供するために公衆無線LANを設置している店も少なくありません。スターバックスコーヒーの店舗では、日本全国985店舗の95%以上である942店舗で無線LAN接続サービスを提供しています。

 国による公衆Wi-Fiの設置推進活動も見られます。総務省は地方公共団体に対して公衆無線LAN環境整備の補助を行うことを2013年度補正予算案に盛り込んでいます。耐災害性の高い無線LAN環境を避難所等に設置し、大規模災害時の情報発信チャネルの一つとして利用していくことが目的です。テレビ・ラジオ等の既存メディアに加え、インターネット接続環境は重要な情報伝達のインフラと捉えられているのです。

 一方、東京都は宿泊事業者向けに公衆無線LAN環境の整備を支援する事業を行いました。狙いは、東京都に来訪する外国人旅行者にインターネット接続環境を提供することです。日本の公衆Wi-Fiサービスは提携会社との契約やE-mailによる認証手続きが必要なものも多く、外国人旅行者が気軽に使える公衆Wi-Fiは少ないと言われています。2020年の東京オリンピックを見据え、無料Wi-Fi網が「おもてなし」の一要素として求められているのかもしれません。

サイバーエリアリサーチが目指す「公衆Wi-FiのIPアドレスデータベース」とは

公衆Wi-Fiアクセスポイント調査の仕組み

 サイバーエリアリサーチがこれから調査・収集するのは、公衆Wi-Fiアクセスポイントに割り当てられたグローバルIPアドレスの情報です。
 通常、公衆Wi-Fiの利用者の端末にグローバルIPアドレスが割り当てられることはありません。アクセスポイントと利用者はローカルIPアドレスを使って互いを識別し、アクセスポイントは利用者に割り当てられたローカルIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するというのが一般的な公衆Wi-Fiの仕組みです。
 公衆Wi-Fiの利用者から「このアクセスポイントを使っています」という情報を提供してもらうことにより、アクセスポイントとグローバルIPアドレスを紐づけることができます。
 IPアドレスから位置情報・組織情報に加えアクセスユーザのいる場所やシチュエーションがわかれば、より良い情報発信が実現するのではないでしょうか。

 CAR Navigation バックナンバー

イチから解説!IP Geolocation技術の仕組み

弊社のサービスを支えるデータベースは、継続的なIP Geolocation調査(IPアドレスが使われている場所を特定する調査)によって作られています。このシリーズでは、IP Geolocation調査の仕組みを技術の面からやさしく解説しています。 「どうしてIPアドレスから位置がわかるの?」「精度は大丈夫なの?」という疑問を持たれた際は、ぜひこのシリーズをご一読ください。

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次号「広報誌 CAR Navigation vol.38」は4月初旬発行予定です

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